ご造営奉賛について
 

 当社は、崇神天皇の御世に創建されてより、連綿と祭祀を執り行い、ご祭神の鎮まる廣瀬の社として、多くの方々の祈りと信仰により、社殿及び神域が継承されてまいりました。近年に於いても、必要に応じて、本殿以下諸建物等の大修理を進めて参りましたが、度重なる浸水被害と老朽化により、神饌所等並びに社務所等の修理が必要な状況となりました。

 つきましては、広く篤志崇敬者各位のご奉賛を得て、ご造営の完遂を成し遂げたく存じます。何卒、ご参拝皆様方のご理解とご支援によりまして格別のご協力、ご奉賛をお願い申し上げます。

 ご奉賛下さいます方は社務所にてお申し出願います。

 

 廣瀬大社 造営奉賛会

 
 
 

 
 
 
 
 
浸水被害と今後の展開
 
 
 近年の土地開発と雨量により、当社の横を流れる不毛田川が毎年のように氾濫しておりました。この不毛田川の水は大和川に流れ込むため、水門が設置されており、逆流を防ぐため、ある水位に達すると閉められます。
 
 そういった状況下で、平成29年10月22日に甚大な浸水被害を受け、神社責任役員並びに世話役をはじめ自治会や多くの方々のご協力を賜り、鎮座地の河合町並びに奈良県各行政へ陳情書と署名を提出致しました。その後、多くの話合いを経た結果、令和9年に遊水地の計画が実施される運びとなりました。
 
 これまで、長きに亘り地理的改善が見込めず、浸水する建物の修理を行うことが叶いませんでしたが、これにより令和10年の着工を目指し、修理事業の準備を進めていくこととなりました。
 
 

 

修理予定の建物

【神饌所】明治27年の建築
ご神前にお供えする神饌(ご祭神に献上するお食事)をご準備する建物になります。当社は古来より河川の集まる中洲に社殿が造営されていることから、砂地の上に基礎が築かれています。そのため、洪水による浸水被害や時間の経過とともに建物が傾き、その歪みが柱や壁、また屋根に負荷をかけている状態となっています。この度の修理により、現代技術を用いて基礎を強化し、隣接する参集所と一体の工事を行います。
 
【参集所】江戸時代中期の拝殿・明治11年に勅使殿として使用
 
 
 現在の拝殿が建築される際に、勅使殿として移築されました。昭和の終戦後には一時、保育所としても使用され、今日では参集所として使用されていました。しかし、浸水被害により神饌所と同様に、基礎の沈下が見られ、屋根に於いては早急に修理が必要となっています。神饌所と一体の建物として改修を予定しています。
【社務所】昭和18年の建築
社務をはじめ、ご祈祷の受付や平常の授与所として、当社の窓口となる建物になります。こちらは屋根が老朽化していることから、屋根の修理が必要な状況となっています。
 
【齋館】昭和18年の建築
装束を整えて準備し、祭典前に潔斎を行い着装致します。官幣大社期に於いて建築されましたが、浸水被害が考慮されずに基礎が低く作られています。その為、長年に亘り浸水被害を受けることとなり、白アリによる腐食が進んでいます。基礎部分を含む修理が必要な状況となっています。
 
【費用概算】2億円

 

 


 

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